FC2ブログ

1ユーロ

今日も肌寒いウィーン。

本業のトーンキュンストラーは一週間お休みですが、
ちょうどそこにオペラ「タレストリ」の練習が
入ってきているので、お休みはなし。。。

今日の午前はタレストリの練習。午後は学校で
バイオリンのレッスンです。

レッスンにはバッハのバイオリンソナタ二番を
持っていきました。
バッハは難しいですが、弾いていると本当に
心があらわれるので、いつも弾いていたいなあと
思います。

そういえば。。。

今日、タレストリの練習へは車で向かったのですが
(自分の運転ではありません 笑)、信号待ちの
時に、車道をウロウロしている危ないお爺さんが。

自動車を習ってる立場の私から見ると血の気が引くほど
恐ろしい光景、、だって、いつふらっと車の前に
飛び出してくるかわかったもんじゃないですから。

ひいいいいー、と私が心中悲鳴をあげていると、
運転してくれていた人が、ふいに私に1ユーロを渡して
きました。

「これ、彼にあげて」

「え?」

「あそこに立って物乞いしているんだよ。あの人は
本当の貧しい人に見えるから、あげて。」

ふと窓から見ると、たしかにそのお爺さんはじっと
信号待ちをしてる私たちの車の窓から私たちの
動向を見守っています。

あわてて私は窓を開けて、渡された一ユーロをお爺さん
に渡しました。

「確かに、本当に困ってるわけでもないのに物乞い
のフリをしてる人もいるけど、」

私の心を見透かしたように、運転席の彼は言います。

「あの人は、本当に貧しい人のように見えたから」

「うーん、それでも、、」

納得いかない私。

「働く、とか。。うーん、あの人はお爺さんだから
もう働けないとして、生活保護を受けるとかできない
のかな」

「職を失ってから、ものすごく時間がかかっている
人や、外国人だと難しいと思うよ。」

「じゃあ、故郷に帰ればいいのに」

「君のように、豊かな国から来た人ばかりじゃない
からなあ。帰りたくても、帰れない人もいる。
帰ったら命の保障のない人とかね。それだったら
ここにいて、物乞いをしているほうがまだマシな
ことだってある。」

私はちょっと言葉に詰まってしまいました。

そんな人たちの立場なんて考えてみたことも
なかったものだから。

日本は難民をほとんど受け入れていない。
小さな国に、それはそれはたくさんの人が
もともといるんだから、確かに無理なんだよね。

だから、故郷にいれば命の危険にさらされたり
する人たちが、生きていけるならどんな環境でも、
と、外に逃げてきてどうにかして生きのびよう
としていることがある、なんてこと、あんまり
考えてきませんでした。

ドイツはシリア難民を受け入れ、アパートや
ドイツ語、職業の訓練、さらには就職の機会なども
与えているらしい。
オーストリアも、シリア難民受け入れを許可した
らしい。

オーストリアは、日本に比べると何もかもいい加減の
ような気もするし、頭にくることも多いけど、
やっぱり安全といえば安全なほうだし、どんなことを
していてでも、ここで生き延びたいという人がいる、
ということを。。。

時々、ちょっと考えてみようと思った今日という
日でありました。







スポンサーサイト



いろいろスタート

昨日は一日お休みでした。

もうすっかり冬の装いのウィーン。
夏物を片づけて、お布団を取り替えて、鳥の餌を用意して、
暖炉の木を運んで、冬支度を整えました。

今日からは、再演が決まったオペラ「タレストリ」の練習です。
また、お客さんいっぱい入るといいなあ。

学校も本格的にスタートしました。
自動車学校もあるし、また一気に忙しくなりそうです

冬の足音

いやー、寒くなりました。

昨日の晩は、ウィーンの一部で氷点下になったところも
あるそうです。

昨日は私たちのオーケストラで、あたらしいコンサートマスター
のオーディションがありました。

それはそれはたくさんの応募があったのですが、招待された
のは32人、そして当日現れたのは8人。
こういう大事な席の応募者はいつもかなり少ないものです。

生き延びる

昨日、ウィーンでは選挙がありました。

演奏会の休憩中、団員のみんなは楽屋裏のテレビに釘付け。

主力だった2大政党が少しずつ議席を減らしたのに対し、
外国人排斥運動に積極的な青の党がぐんと票をのばし、
わたしたち外人は穏やかではありません。
生活が悪くならなければよいのですが。。。

今日は、3回目の自動車教習。

どこか遠くまで先生の運転で連れていかれたかと思ったら、

「じゃ、学校まで帰ってみようか」

えっ??

さ、

三回目なんですけど。。。。

あの。。。。。

半べそのまま、有無を言わさず発進させられた私は
あっという間にものすごい交通のなかにほうりこまれ、
もう、完全にパニック。

横断歩道で子供は飛び出すは、市電は行きかうは、
坂道発進しなくちゃいけない局面で、後続車が
ぴったりとつけてくるわで、もう本当に涙が出て
きました。。。。

どんだけスパルタ・・・・

町中の教習所まで戻った時には、もうほとんど
意識不明くらい疲れ果てていました。

日本の教習所ってこんなんじゃないですよね。。。

夜に、サンクトぺルテンでなおも英雄の生涯が
弾けたのは奇跡。

明日は楽友協会で夜にコンサートがあるだけなので
ちょっとのんびりしようと思います。。。。

新シーズン

ウィーンはすっかり寒くなりました。
朝晩は気温も一桁。
秋はいつも早足でウィーンを駆け抜けて、あっという間に
冬がやってきます。

昨日はサンクトペルテンで新しいシーズンの第一回目のコンサートでした。

ブーフビンダーの素晴らしいピアノソロに、お客さんも私も大興奮。
いつもぶれることのないテクニックで完璧な演奏をする
ブーフビンダーが私にはうらやましくてなりません。
一体、彼の心臓は何からできてるんでしょう。
緊張したことなんて、ないんだろうなあ。。。。

今日、日曜日は恒例の楽友協会での演奏会です。

シーズン明けのフレッシュな雰囲気を楽しんで来ようと思います!
検索フォーム
リンク